このブログについて

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 このブログは、自身が患い、手術を受けたインスリノーマという病気の記録。インスリノーマは100万人に1.4人の奇病で、イヌやフェレットに多く、検索しても人間のにちっとも行き当たらない。奇病ゆえ、深い知識を持った医者もそう多くはない。きっと不安を抱えている人がいるはず。こんな日記でも、誰かの、何かの役に立てば、そう思い、このブログを立ち上げました。

 みんなが同じ症状を発し、同じ経緯を辿るわけではないので、あくまでも一つの症例として考えてください。それと、一度アップした記事も後日訂正、加筆を行うことが多々あるので、気になるかたは、一度読んだことのある記事も、たまに目を通してください。

 専門家ではないので、誤記や勘違いがあるかもしれません。その旨ご了承ください。また、間違いに気がつかれたかたは、コメントいただけると幸いです。

記事作成もと
We can do as we like カテゴリ:持病

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インスリノーマについて

○インスリノーマとは何か?

 インスリン(血液中の血糖値を下げるホルモン)を分泌するベータ細胞からなる腫瘍で、主に膵臓(すいぞう)に出来る。9割が良性、単体。まれに、胃などのほかの臓器にできることもある。大きくなり過ぎた腫瘍(3センチ以上←この大きさになるのに、何十年もかかる)は悪性になる確率が上がる。通常の腫瘍と違い、五年以上経過後にも再発が発見されることがある(進行速度が遅いため)。主な症状は、インスリン過分泌による低血糖で、空腹時の血糖値が40以下になることがある(通常は70〜110)。症状の強弱と腫瘍の大きさは、必ずしも同じではない。

 ホルモンゆえ、分泌のされ方にも波があるようだ。交感神経が優位な時や食後はインスリンの分泌が活発になり、副交感神経が優位のときは、多少おさまる(といっても通常よりは多い)。わたしの場合、起床とともに分泌が高まり、朝方急激に血糖値が下がっていた。
 
 インスリノーマの発病率は、100万人に1.4人で女性に多い。主に手術で腫瘍を取り除くが、手術ができない場合は化学療法(薬の投与)を行う。手術後は一時的に血糖値が高くなる(腫瘍からインスリンが過分泌され、本来のインスリンを出す機能の働きが悪くなっているため)。大抵は数週間〜数ヶ月で通常範囲に戻るが、インスリン分泌が正常に戻らず、糖尿病になることもある。

○低血糖(血糖値60以下)

 昨今、糖尿病患者が増え、問題視されている。糖尿病患者は血糖値が高い。では、低ければ良いのか……というと、そうでもない。脳が主に使うエネルギーはブドウ糖であるため、血中のブドウ糖度が低くなると、脳が正常に機能しなくなり、様々な症状を起こす。また、血糖0の状態が数時間続くと、脳死に至る。なお、血糖値60以下で低血糖とされているが、症状の出方は人それぞれで、80台などの正常範囲でも、低血糖症状を起こす場合もある。また、常に血糖の低い状態が続いていると、症状がなかなか出なくなる。

 低血糖の主な症状は、空腹感、強い眠気、動悸、冷汗、頭痛、痙攣、意識障害などがあげられるが、人により症状が違い、この限りではない。また、低血糖が長い期間続くと、うつ、記憶障害などがでる。

*低血糖についての詳しい記事は後日アップする

参考
ウィキペディア:インスリノーマ
京都大学 膵臓外科:インスリノーマ

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ちょっと説明

 どうしてそんなに食べているのに、低血糖になるの? と思う人もいるだろう。

 なんというか、体の中で、魔のサイクルが起こっているのだ。低血糖を防ぐため、もしくは症状を改善するためにと、食事や間食をする。しかしそうすると、せっかく上がった血糖値を下げようと、大量のインスリンが分泌されてしまう。それにより、血糖値がまたすぐに下がってしまうのだ。だからといって、糖分を補給しないでいても、常に多く分泌されているインスリンにより、結局、血糖値は下がってしまう。食べてもダメ、食べないでいればなおダメ。低血糖の症状を無視して放っておけば、失神を起こし、さらにそのまま放置すれば、死に至ることもある。

 もちろん、普通の人と同様に、血糖値を上げようとするホルモンもちゃんと分泌はされているのよ。でも、それを上回る量のインスリン(血糖値を下げるホルモン)が分泌されてしまうのだ。

 ほんと、やっかいだよ(> <)

 

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ムムむむむ。

 なんだか最近、筆がちっとも進みません。忙しいせいもあるけれど、きっとそれだけじゃない。症状がどんどん進んで一番大変だったときだから、文字にするのが難しいんです。でも、少しずつ、気が向いたときに進めます。

 入院からは、もとに記事があるので、あっという間に進むかな? まぁ、ぼちぼちと。

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医者のプライド

 医学の道は深く多岐に渡っている。だから専門外の知識が浅いのしかたないことだ。でも、それと分かっていて、いい加減なことを患者に言ってないけない。だって患者はそれこそ必死なんだもの。分からないなら分からないと言えば良い。専門外なら専門の医者に聞いたり、調べものをしたりすれば良いことじゃないか。そりゃ、全部の患者一人一人に対して万全に、なんて無理だろうさ。だったら初めからその説明をして欲しいんだ。

「うちでは○○までしか対応できない」
「もっと専門のところに行ったほうが良い」
「〜じゃないかと思うんだけど、違うかもしれない」

 そして、その言葉の後に次の行動をとる。系列だからとか関係なく、ちゃんとした専門の病院、その分野に秀でた病院を紹介する。専門の医者に意見を求めたり、医学書、症例を当たって調べものをする。そういうのが、医者のプライドだと思う。人間としてのバカらしいプライドに縛られて、適当なことを言ったり、自分より歴の浅い人に意見を求められなかったり、患者に反論されると迷惑がったり……尊大な態度なんていらないんだ。  

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